補正Na・血漿浸透圧計算|高血糖時のNa補正と張度評価

補正Na・血漿浸透圧計算|高血糖時

実測Na、血糖、BUNから、高血糖時の補正Na、有効血漿浸透圧(張度)、総血漿浸透圧を同時に確認する医療者向けツールです。

補正Naは係数1.6と2.4を併記します。計算値だけで低Na血症やHHSを診断せず、経時変化、体液量、腎機能、ケトン体、血液ガスなどと統合して評価してください。

目次

補正Na・血漿浸透圧計算ツール

補正Na・血漿浸透圧計算

高血糖時の補正Naと推算浸透圧を同時に確認

mEq/L
mg/dL
mg/dL

計算結果

必要な項目を入力してください

補正Na(係数1.6)
補正Na(係数2.4)
有効浸透圧(張度)
総浸透圧(推算)

式と注意点を確認

使用式
補正Na = 実測Na + 補正係数 ×(血糖 − 100)/100。有効浸透圧 = 2 × 実測Na + 血糖/18。総浸透圧 = 2 × 実測Na + 血糖/18 + BUN/2.8。

補正係数1.6と2.4を併記します。2024年成人高血糖クリーゼ国際コンセンサスでは、有効浸透圧 >300mOsm/kgまたは総浸透圧 >320mOsm/kgがHHSの高浸透圧基準です。HHSは血糖、ケトン体、pH・HCO3−など他の基準と合わせて判断し、推算浸透圧は実測値を代替しません。

計算の前提:浸透圧の式には補正Naではなく実測Naを使用します。血糖は高血糖補正を目的として100mg/dL以上を入力対象としています。

高浸透圧の参考基準:2024年成人高血糖クリーゼ国際コンセンサスでは、有効浸透圧 >300mOsm/kg または総浸透圧 >320mOsm/kg がHHSの高浸透圧基準です。ただし、HHSは血糖、ケトン体、pH・HCO3−など他の診断基準と合わせて判断し、この計算値だけでは診断しません。

計算式と結果の読み方

補正Na

補正Na = 実測Na + 補正係数 ×(血糖 − 100)/100

  • 係数1.6:2024年の成人高血糖クリーゼ国際コンセンサスで用いられる補正関係
  • 係数2.4:Hillierらの実験研究で示された全体平均の補正係数

極端な高血糖では関係が非線形となり、腎不全や著しい体液量異常でも妥当性が変わります。両者は診療上の参考幅として表示し、一方を絶対的な正解とは扱いません。

有効血漿浸透圧(張度)

有効浸透圧 = 2 × 実測Na + 血糖/18
細胞内外の水移動へ実質的に影響するNaと血糖から推算します。尿素は通常、有効浸透圧の式には含めません。

総血漿浸透圧

総浸透圧 = 2 × 実測Na + 血糖/18 + BUN/2.8

実測値とは異なります:計算値は実測血漿浸透圧を代替せず、実測値がなければ浸透圧ギャップは計算できません。

入力値と単位

  • 実測Na:mEq/L
  • 血糖:mg/dL
  • BUN:mg/dL

Naは血清・血漿で実測された値を入力し、検体採取時点が近い血糖・BUNを使用してください。

解釈時の注意

  • 補正Naは高血糖による水移動を考慮した推算で、実測Naを書き換える値ではない
  • 有効浸透圧と総浸透圧を混同しない
  • 推算式は施設や文献によりKを含む式など表記が異なる
  • 計算値だけで輸液製剤、補正速度、インスリン投与を決定しない
  • 治療中はNa、血糖、浸透圧、尿量、神経所見を経時的に再評価する

本ページは医療者向けの参考計算ツールです。診断、輸液選択、Na補正速度、インスリン投与などの最終判断を代替しません。個別診療では患者状態、最新のガイドライン、施設基準を優先してください。

医学レビュー・根拠確認:2026年8月28日(RenalNote編集責任医師)

参考文献

  1. Umpierrez GE, et al. Hyperglycemic Crises in Adults With Diabetes: A Consensus Report. Diabetes Care. 2024;47:1257–1275.
  2. Hillier TA, et al. Hyponatremia: evaluating the correction factor for hyperglycemia. Am J Med. 1999;106:399–403.
  3. Ing TS, et al. The Corrected Serum Sodium Concentration in Hyperglycemic Crises. Front Med. 2020;7:477.
  4. Spasovski G, et al. Clinical practice guideline on diagnosis and treatment of hyponatraemia. Eur J Endocrinol. 2014;170:G1–G47.
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この記事を書いた人

RenalNote編集部のアバター RenalNote編集部 内科医|RenalNote編集責任者

都内の総合病院に勤務する内科医。総合内科・腎臓内科での勤務経験をもとに、RenalNoteの記事企画・編集・医学レビューを担当しています。国内外のガイドラインと国内電子添文を照合し、臨床で素早く参照できる形に整理します。

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