Base Deficit、体重、メイロン静注7%または8.4%から、国内電子添文式による製剤量を換算する医療者向けツールです。
炭酸水素ナトリウムを投与すべきか、どの程度を補正するか、どの速度で投与するかは自動判断しません。
投与量換算ツール
メイロン投与量換算
電子添文式の全量と選択割合での換算量を表示
計算結果
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使用式
7%製剤量(mL)= Base Deficit × 1/4 × 体重。8.4%製剤量(mL)= Base Deficit × 0.2 × 体重。選択量に含まれるHCO3−は、7%を0.833mEq/mL、8.4%を1mEq/mLとして換算。
初回補正割合50%は、全量を一度に補正せず血液ガス・電解質を再評価するhalf correctionの実務例です。安全を保証する係数や一律の投与推奨ではありません。
BEが −10mEq/L の場合は、Base Deficitの大きさとして正の 10 を入力します。
初回50%の位置づけ:「初回補正割合(half correction)」は50%を初期値としています。電子添文式による全量を一度に投与せず、まず半量を補正して血液ガス・電解質を再評価する段階的補正です。安全を保証する係数や一律の投与推奨ではありません。
添付文書上の計算式
| 製剤 | 電子添文上の製剤量式 | HCO3−濃度 |
|---|---|---|
| メイロン静注7% | Base Deficit × 1/4 × 体重 mL | 833mEq/L(約0.833mEq/mL) |
| メイロン静注8.4% | Base Deficit × 0.2 × 体重 mL | 1,000mEq/L(1mEq/mL) |
本ツールの製剤量は、各電子添文に明記された製剤量式を直接使用します。7%製剤の簡略式と0.833mEq/mLによる換算にはわずかな丸め差があるため、別式による「推定必要mEq」は併記せず、選択した製剤量に含まれるHCO3−量を表示します。
初回半量と再評価
国内電子添文は全量換算式を示しますが、「初回は半量」とまでは規定していません。一方、海外の8.4%炭酸水素ナトリウム製剤文書は、Base Deficit × 体重 × 0.2で算出した量の半量から開始し、血液ガスに応じて追加量を調整するよう記載しています。
『腎臓内科レジデントマニュアル 第9版』p.68も、目標HCO3−から不足量を計算した後、その1/2量を初期量として投与し、反応をみて残りを補充する実務例を示しています。ただし同書の不足量式は電子添文のBase Deficit式とは出発点が異なるため、本ツール内で両式を混在させず、電子添文式を正本とします。
結果の読み方
- 選択割合での換算量:選択製剤の電子添文式へ、初回補正割合を乗じたmL表示
- 選択割合に含まれるHCO3−:7%は0.833mEq/mL、8.4%は1mEq/mLで換算
- 添付文書式の全量換算:初回補正割合を掛ける前の製剤量
- 20mLアンプル換算:製剤量を20mLで割った小数表示
アンプル換算は切り上げません。表示される「本相当」は処方本数や実投与本数の提案ではありません。
投与前後に確認すること
- 採血時点とBase Deficitの値
- 血液ガス、pH、PaCO2、HCO3−、換気状態
- Na、K、Caなどの電解質
- 腎機能、循環血液量、心不全・浮腫
- 使用製剤が7%か8.4%か、容器容量
- 原因治療、投与後の血液ガス・電解質再検
- 配合変化、投与経路、血管外漏出
投与速度を表示しない理由
電子添文は、ゆっくり静脈内に投与すること、心肺蘇生時には十分な換気を行うこと、新生児では別の希釈・速度上限が必要なことなどを記載しています。患者背景によって必要な判断が異なるため、本ツールは投与速度を提案しません。
安全確認:カルシウム塩を含む製剤とは配合しません。腎機能障害での水分・Na過剰、低Ca・低K、過剰投与によるアルカローシス・高Na血症・低K血症、血管外漏出による組織障害にも注意します。
注意事項
本ページは医療者向けの参考換算ツールです。炭酸水素ナトリウムの適応、目標補正量、実投与量、投与速度、投与方法、再評価の方針を決定しません。薬剤名・用量は参考であり、個別診療では患者状態、最新の電子添文、施設基準、院内プロトコルを優先してください。
医学レビュー・根拠確認:2026年8月28日(RenalNote編集責任医師)
